「カーネギー自伝」を読んでみた

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すでに読了した「人を動かす」に出てきた、私が尊敬し崇拝しているアンドリュー・カーネギ氏の自伝を読んでみました。

カーネギー氏の簡単な略歴は下記の通り。
スコットランド出身。家庭は決して裕福では無く、世間一般から見ると貧乏と言われる家庭に生を受ける。はじめて得た職である綿織工場の週1ドル20セントから、電報配達、電信技手、鉄道会社を経て、鉄鋼会社設立し「鉄鋼王」(総資産3100億ドル)と呼ばれるまでに上り詰める。大成功を収めた後は、慈善活動を行い多くの大学や協会に貢献された。

そんなカーネギー氏の自伝書の中で印象に残った言葉をいつでも参考にできるように備忘録として残します。

1.「明るい性格は、財産よりもっと尊いものである。若い人たちは、性格というものは養成することができるし、人間の心も体と同様に、日陰から日光の照る場所に移るべきであるということを覚えておいていただきたい。日の当たる場所へ出ようではないか。できるなら困ったことも笑いでぶっ飛ばしてしまおう。人間は少しばかりでも考えることができる人であるなら、そうすることができるのである。もちろん、自分の誤った行為から出たものであるなら、自責の念が笑ってすませはしないだろう。それから逃れることはできない。そのような汚点を拭い去ることはできない。自分のうちにある裁判官は裁きの座に座って、彼をあざむくことはできないのである。スコットランドの偉大な詩人ロバート・バーンスは『汝の良心の声のみを恐れ、それに従え』といっているが、これは人生のすばらしい法則である。

2.「私が物ごとを知っていたからとか、私自身でやったとかに帰すべきものではなく、むしろ私よりもものごとをよく知っている相手を見つけ、そのような人たちを選ぶ才能に帰すべきなのである。

3.「つまらないといって片付けてしまう人は大胆な人である。誰であったか記憶していないが『つまらないことは見逃してしまったほうがよい』と言われて、彼は、つまらぬこととは一体何なのかはっきりさせてくれるなら、自分はいつでも喜んでそうするであろうと答えている。青年たちは、いわゆるつまらぬということによく、神々の最高の贈物があるのを覚えておくべきである。

4.「図書の根本的にすぐれている点は、なにもただで与えてくれないということである。青年は、知識をみずからもとめなければならい。これは真実である。

5.「.この人生のつとめによくいそしみ、他人のことに口を出さないのが、最高の知恵である。
※孔子の言葉。

6.「私は公開の席で話をするについては2つの掟を胸にきざんでおいた。第一は、聴衆の前で固くならず、くつろいで、お説教するのではなく、話しかけること。第二に、だれか自分以外の人物になろうとせず、自然に、また美辞麗句を使わないこと

7.「議論できないものは愚者である。議論しない人は偏屈者である。議論を戦わす勇気のないものは奴隷だ。

8.「貧しい人、困った人にしてあげた些細なこと、親切なことばなどが、思いもよらなかったような大きな酬いをもたらすのであった。思いやりのある行為はけっして無駄になるものではない

9.「働く人たちはいつも、温情に酬いるのを知っている。もし私達が本当に彼らのことを思い、心をくばっているのなら、彼らはそれに十分に応えてくれるのである。類は友を呼ぶである。

10.「製作会社のいちばん確かな基礎は質にあるので、代価はほとんど末端の問題なのである。

11.「人間の苦悩の大部分は想像のなかにあるだけで、笑ってふきとばしてしまえるものが多い。取り越し苦労は愚のいたりである。賢い人は徹底的な楽天家なのである。

12.「信頼できる人はたくさんいるのであるが、やはり厳しく監視しなければならない

13.「実業家にとっていろいろの問題に出会う中で、商業上の契約書類を裏書きするほど危険なものはない。しかし、そのような場合、自分に2つの問を発して、それに良心的に答えることができれば、容易に切り抜けられるのである。その第一は、これを裏書きすることによって生じる最高の額をなんの不自由も感じずに支払うだけの財務上の余裕があるかどうか。第二は、裏書するその友人のためにこの金額を投げ出すだけのつもりなのかどうか。この2つの問に答え、その上でやるならよい。自分の名を貸すのは最後の手段で、賢明な人は、自分の名を大切にするものなのである。

14.「私の所信によると、なにごとによらずめざましい成功にいたる真の道は、自分でその道を完全に習得することである。精力をいろいろの分野に散らしてしまうのを、私は賢明だと思わない。

15.「事業を成功させるためには、きわだってよい仕事をしたものをどんどん昇格させてゆく方針ほど効果的なものはない。

16.「親切に扱い、公正に折衝する。こうしたことこそアメリカの勤労者を動かす大きな力なのである。

17.「私の事業家としての生涯にいろいろ事件があったが、労働問題のいざこざはかならずしも賃金についてばかりとは言えないということがはっきりした。争議を防止するいちばんよい方法は、従業員の存在を認め、彼らの福祉に深い関心をもち、彼らのためをほんとうに考えているのだということを知らせ、彼らの成功をともに喜ぶことなのである。私達が擁護しなければならぬものは資本家ではなく、労働者なのである。

18.「私達が誰かを嫌いだという時、多くの場合、相手をよく知らないからである。それなら、争っている人達を食事に招き、いやおうなしに、一緒にすることなのである。けんかや論争など、あって話しあえば和解できるのであって、それをせずに、いろいろの人やジャーナリズムを通じて意見の違いだけを聞かされていたのでは、疎遠になるばかりである。

19.「どんなにより待遇を与えても、自由がなくては人間は満足できないのである。

カーネギー氏の自伝を読んで再認識したことは、やはり「人」をよく知っているということ。カーネギー氏は特質した知識は持っていなかったが、誰よりも「人」の扱いをよく知っている方だなと改めて思いました。そのような能力に長けていれば、必然的に人にも慕われ多くの人と繋がりができます。その時、その時に出会った多くの人達から巻き起こるセレンディピティーが自身のさらなる幸福を生み出す生の連鎖によりカーネギー氏は大成功を収めたと言っても過言では無いと思います。

人が生きていくためには人との付き合いは間違いなく必須になってきます。どれだけ幸福な人生を送れるかは「人」をどれだけ知っているかということに比例していると考えます。

参考文献

・カーネギー自伝(アンドリュー・カーネギー 著 / 坂西志保 訳)

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