「生物と無生物のあいだ」を読んでみた

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生命とは何か?生きる者の源は一体何か?ということに追求した書籍でした。最近、生物学(特に人間の)に興味がある僕にとってはすごくフィットしてました。

以下、書籍で特に印象に残った点をアウトプットします。

①生物の定義
生物とは「自己複製するもの」つまり対となっている遺伝子がお互いに補い複製を繰り返すことにより生体は成り立っている。これは紛れも無い事実です。それに加え著者の福岡さんは「生命とは動的平衡にある流れ」であるとシェーンハイマー氏が発見した生命の動的な状態※1 を再定義しました。これが示すことは、生命は代謝が持続的に変化するということ。つまり、本来体が持っていた原子・分子が破壊され新たな原子・分子が蓄えられるということ。

※1 窒素と重窒素の重さの違いにより体内に含まれるタンパク質を構成するアミノ酸を識別し、体内でどのように摂取されているのか分かるのではないのか?というシェーンハイマー氏の考え。モルモットに重窒素を含むアミノ酸の餌を与え、尿を検査したところ排出されたのはわずか27%程で、その他の多くは体内を構成するタンパク質に取り込まれていたという結果が出た。

「生命」というとゲノムが持つ情報で生命は維持され構成されているものだという固定概念的な考えでしたが、「動的平衡にある流れ」という定義を知ったことにより生命のあり方について考えが変わりました。「生命」という秩序を保つために体を構成する原子や分子が絶え間なく生成や破壊が繰り返されること。「生命体の秩序を維持する為の破壊」という逆説的なところが個人的に好きなフレーズです。これは過去の私を構成していたものと現在の私を構成しているものとが違うということ。となると、本当の私はどれなんでしょう?(笑)という疑問が湧くのですが長くなりそうなのでまた別の機会に考えてみます。

②生物の大きさ
生物はなぜ「大きさ」という概念があるのか?結論としては生命体は大きければ大きいほど構成する分子の例外動作の誤差の関係性があるから。この例外動作の算出は「平方根の法則」で導き出すことが可能。算出方法は、「√n」で算出される。出てきた数字がその例外動作の指標となる。

例えば粒子に例えると、、、
1000個の粒子内で例外を起こす数は「√1000」の100個。その誤差は0.1。
では、数を増やして√1000000の場合は1000。その誤差は0.001。
つまり体が大きく分子の数が多ければ多いほど誤差は小さくなり、体が小さいほど誤差は大きくなる。

実はこれ、様々なシーンで役に立つ考え方みたいです。例えば、
100人の人に話を理解してもらおうとした場合、√100の10回は同じ話をする
100人でグループを作るとしたら、√100の10グループ。50人で、√50の約7グループ。25人で、√25の5グループ。

確かに、妥当な数であることに気づきます。
ある事象から指標となる数字を導き出したい時に使えそうです。

参考文献

・生物と無生物のあいだ(福岡伸一 著)
平方根の法則を使ってみよう!面白いよ!

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